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  糖尿病とは?

糖尿病とは様々な原因で血液の中の血糖値が上昇することにより全身の血管や細胞に障害を起こす病気となります。糖尿病は1つの種類だけではなくいろんな種類の病気があり高血糖を起こしている病気の総称です。
大きくわけて免疫の誤作動がおこりインスリンを出す膵臓のランゲルハンス島に炎症をおこした結果 インスリン分泌能が著しく低下ないし枯渇してしまう1型糖尿病とそれ以外の原因でインスリンの作用不足、特に生活習慣病で高血糖になるものが2型糖尿病に分かれます。
またこれらに加えて、遺伝子異常やすい臓がんなどによるような特定の原因で起きる糖尿病はその他の糖尿病と別に分類されます。
糖尿病
  糖尿病合併症について
糖尿病
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また糖尿病があると動脈硬化を進めるので狭心症や心筋梗塞・脳梗塞といった動脈硬化が原因となる大血管合併症や歯周病、白癬症(水虫)、肺炎、結核、風邪が治りにくいなどといった感染症になりやすくなったり臓器(膵臓・肝臓・大腸など)によっては癌の割合も増えることが研究によってわかっています。
❶ 糖尿病性神経障害
神経障害の症状は、手足のしびれや痛み、感覚の鈍麻などを生じる「末梢神経障害」下痢や便秘を繰り返す、立ちくらみ、味覚が鈍くなる、発汗異常、尿が勢いよくでない、勃起障害などの「自律神経障害」など様々な症状で全身にあらわれます。
また腎症や網膜症に比べて比較的早期に出ることが多くまた足のこむら返りやしびれなどの自覚症状から糖尿病を診断するきっかけになることもあります。
糖尿病性神経障害
❷ 糖尿病網膜症
高血糖が続くことにより目の中の血管にダメージが加えられることが原因で起こります。網膜の中の細い血管がどの程度ダメージを受けるかで特徴的な変化が出現してきます。
順番としては単純網膜症、増殖前網膜症、増殖網膜症と進行していき途中でとめていかなければ最終的に失明することもあります。
糖尿病網膜症
❸ 糖尿病性腎症
腎臓とはお腹の中にあるソラマメの形をした左右に1つずつある臓器です。
この腎臓の中に、糸球体と呼ばれる細小血管の集まった組織があり、1つの腎臓のなかに約100万個ずつあると言われています。糸球体は血液中の不要になった老廃物がろ過されそれが尿になるのですが、糖尿病による高血糖のために糸球体の細小血管が壊れていくために腎臓の機能が低下していきます。
この糸球体が壊れ始めると尿の中にアルブミンや蛋白といったものが漏れ出てきます。この漏れ出る量や腎臓の濾過量の状態をみて病期を診断していきます。
この腎症が進んでいくと自分の身体を腎臓が維持できなくなり「人工透析」という定期的に血液を器械で濾過していかなければならない状態になります。
糖尿病網膜症